書籍

『ふたりの読書会』

『二人の読書会 無期受刑者との本をめぐる往復書簡』
著者:向井和美
出版社:岩波書店

翻訳家で、読書会の活動も続けている著者の元に、強盗殺人の罪で服役中の男性から、「こんな私でも参加できる読書会はないか」との手紙が届く。刑務所内の生活は厳格に管理されており、受刑者どうしの交流はもちろん、読書などの活動も制限されている。そこで、文通による二人だけの読書会が始まる。

本を読み、感想を書いて送り合う。そのやりとりは、人生を振り返り、自分自身を見つめ直す契機を双方にもたらす。

文通開始後しばらく経った2025年には懲役と禁錮が廃止されて更生を主眼とする拘禁刑に一本化された。刑務所内での読書会も少しずつではあるが理解が進んでいるようだが、道はまだ遠く、二人の読書会は継続中だという。

読書会に参加したい、あるいは始めたいと考えている人には、二人が読んだ本のタイトルを見るだけでも一読の価値はあるかも知れない。