- 開催日:2022年11月26日(土)
- 会場:府中市市民協働まつり会場内ブース
【あらすじ】
「私」は小説家としての悩みも多く、いつも人に気を遣っているのに、軽薄だと批判されている。家事を全然しないし酒浸りなので妻からも嘆かれている。長男の成長が遅れているのが不安ではある。でも、子供達もより親が大事、と思いたい。
ある日、子守をさせられそうになったので、自殺のことばかり考えながら飲み屋に行くと、桜桃が出る。子供たちにやれば喜ぶだろうと思いつつ、不味そうに食べては種を吐き、そして心の中で呟く。子供より親が大事。
【読書会で出た感想(後から送られた感想も含みます)】
👨🦱夫として最悪。くそヤロー。どうしようもない人。
👩夫は酒浸りであちこちに若い女友達もいる。夫婦喧嘩あるある、だ。
👨家庭より自分が大事だという考え。共感を覚える。
👦妻はけっこう冷静に夫を見ていて皮肉を言ったりしている。夫は妻に頭が上がらないので黙っているほかないのだ。
👧夫は、自分だって大変なんだと思っている。作家だから創作の苦しみもあるし、作品に対する世間の批評も気にしている。わかるような気がする。
👨🦳女に救済を求めても救われるわけではない。生きているのはキツイと、作者は言いたいのではないか。